検察が14年間隠していた証拠から、真犯人像が浮かび上がった!
昨年7月23日付けの鈴木鑑定によって、従来は存在が知られていなかった人物Xの存在が浮上。この男性は被害者の体内に自分の精液を、そして事件現場のK荘101号室に体毛を残していた。
しかも昨年9月2日、検察(東京高検)は、これまで隠していた証拠がさらにあったことを明かした。ことに重要なのは、それらの中に、被害者の身体の表面(胸や口周辺など)に唾液が付着しており、その血液型がO型だという鑑定書が含まれていたことだ。(ゴビンダさんはB型だから、DNA鑑定をする以前の問題として、これは別人のものだ)その上、そのことは事件直後の1997年4月3日には判明していたことが分かった。(O型唾液が付着していた、という鑑定書の日付が同日)つまり、別人の唾液が被害者の身体に付着していた、という重要な無罪方向の証拠を隠した上で、逮捕、起訴していたということなのだ。これは、無実の人を意図的に有罪にしようとした意図的な犯罪行為としか言いようがないものだ。
さらに、11月1日には、このO型唾液のDNA型も、Xと一致したことが判明。Xが真犯人である蓋然性はさらに高まった。
支援団体「無実のゴビンダさんを支える会」や国民救援会等が主張している通り、もはや再審を開始する要件は完全に整っている。そして、無実の人が無期刑に服しているという異常な事態が継続していることが明らかであり、東京高裁はただちに事実審理を打ち切って再審開始決定を出すべきだし、当然ゴビンダさんの身柄も、刑の執行停止によって自由にすべきだろう。
文責・今井恭平