本日午前10時、東京高裁は東電OL殺人事件で無期懲役が確定したゴビンダ・プラサド・マイナリ氏の再審開始を決定すると同時に、刑の執行停止を決定した。争点となったDNA鑑定について決定では、「(弁護側の新たなDNA鑑定結果が)公判で証拠提出されていれば有罪認定できなかったと思われ、無罪を言い渡すべき明らかな新証拠。受刑者以外の男が被害女性と性的関係を持った後に殺害した疑いを生じさせている」として、弁護側の主張に沿った判断を下した。
「無実のゴビンダさんを支える会」では、当初高裁に対して刑の執行停止を申し入れる予定だったが、図らずも刑の執行停止決定が出たことでゴビンダ氏本人はもとより、妻ラダさん、娘ミティラさんやエリサさんらご家族、関係者の喜びもひとしおであった。
検察は決定を受けてすぐに異議申し立てを行ったが、ゴビンダ氏は決定通り横浜刑務所から即日釈放された。現在東京入国管理局横浜支局に滞在。所定の手続きを経て、近日中に家族とともに帰国の途につく可能性が高くなった。